0災のためのロープワーク
2019年1月23日 15:55 comment(0) [高所作業]
新しい年を迎えて3週間が経ち、そろそろ落ち着いてきましたね。
法整備により、来月から現場でフルハーネスを着用した作業従事者が多く見られる事は嬉しい限りです。
そんな中、「転落事故」の速報を耳にして悲しくもあります。
梯子or脚立からの「転落災害」との事でした。。。
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ハーネスに関して、着用や効果に関する知識は、多少の混乱はありますが「特別教育」講習で学べます。
ハーネスとランヤード、それらをアンカーにつなぐフックやコネクターを含めて
「墜落制止用器具」としたのは大正解でしょう。
(耳新しいので言いにくいですが(笑))
高所作業といっても沢山あります。
屋根や屋上での作業もあれば電柱や鉄塔に登る作業もあります。
今回の法整備では
「墜落災害を防ぐ為に怪我をしにくい「フルハーネス」を着用しよう。」が第一目的ですから作業目的に合致した「フルボディーハーネス」の言及は一切ございません。
先日、その特別教育のお話をしていましたら、
「会社としては、法改正に合致している「フルハーネス」を使用すれば「法令順守」出来るので、従事者の使い勝手まで検討していないよ。。。」とのことでした。
導入初期なので「手一杯」なのでしょうね。
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新しく入手されるであろう「フルハーネス」は、種類が何であれ「フォールアレスト」には有効でだと確信しています。
そのうえで、もっと有効な安全確保が出来るとも思っています。
それはレストレイン(Restraint)と呼ばれ「行動範囲の制限」を行い、墜落・転落を防ぐ技術を指します。
自動巻き取り式のランヤードがそれに該当しますが、ロープと少しの「資機材」でも構築が可能です。
言い換えれば、「手元にあるロープで転落防止が出来る」と言う事です。
先日、ビル屋上の作業現場に「元請会社さん」の安全パトロールがやって参りました。
現場は
・4階建てビル屋上、手摺等無
・既設ソーラーパネル70%敷設(歩行は端部のみ)
・作業時間は約3時間
・屋上外階段〜作業対象設備まで約15m(中間に高架水槽架台あり)
約15分で安全にロープを張り、転落しない動線を構築して作業開始。
パトロール実施者は「呆気」に取られていました。
そして、「優秀業者表彰」に推薦します。。。とか(笑)
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前出の事故速報の件にしても、わずかなロープと「知識」があれば防げる災害です。
ロープは500円/m位しますから長さによっては高いですが、コネクタと1500円程度の小ロープが幾つかあるだけで転落事故が防げるのです。
現場で使え、ためになる「ロープワーク」はたくさんあります。
ハーネス導入の機会に是非とも覚えておきたいスキルです。
1日単位で全国どこでも講習(コンサルタント)いたしますので気軽に
お問い合わせください
宜しくお願い申し上げます。
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