滑車・金車・プーリーの安全使用

2010年10月22日 00:33 comment(0) [高所作業]


みなさん、いつの間にか涼しい季節になりましたが、いかがお過ごしですか?

先日、GOLFコースデビューを果たしました v(^o^)
スコアは。。。。「とっても良いお天気」でした。
まだまだ、全然修行が足りません。。。

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今回は、滑車のお話をしたいと思います。

実は不適切な滑車を使用中、指を巻き込まれて負傷した「事故事例」が回って来たもので。。


みなさんは、滑車ってご存知ですね。

・金車
・プーリー
・シーブ

呼び方は色々有りますが、人間にとって「火」の次に偉大な発明?だと私は思っています。

小学生の頃から習う滑車ですが、原理(理屈、性質)は

1)滑車の左右の荷重は基本的に等しい。
2)力の方向を減衰すること無く変えられる。
3)「動滑車」という使い方で「倍」の力を得られる。

(摩擦やロスを考えない場合の理論上)

“ロープレスキュー”は、この「滑車」の持つ特徴を工夫しながら活用し、
山の中や、都市のビル、高い構造物等での原動機に頼らなくても可能な救助を行っています。

では、どんな機材なのでしょう。下の写真を見て下さい。

イメージ

左から

現場作業用の「スナッチブロック金車」のフック式、0.75t用(使用荷重)です。
プーリー直径100mm、質量約2.200g、〜12mm以下のロープに適しています。

紫色、「サイドプレートプーリー」と呼ばれ、左右のプレートを回しずらして
ロープをセットするタイプ、16kN×2=32kN(破断強度)8kN(運用荷重)です。
プーリー直径55mm、質量シングル186g、〜13mm以下のロープに適しています。

緑色、「ブレーキ・マインドレス・プーリー」(BMP)と呼ばれ、のシングル、タンデムと、
開いた状態で上記の方式と同じタイプですが、形が違います。ロープレスキューで
最も使用されているプーリーの小型番、18kN×2=36kN(破断強度)
プーリー直径2インチ、質量179g、〜13mm以下のロープに適しています。

金黒色 「セルフジャミングプーリー」と呼ばれ、ブレーキの機能を果たす「カム」
を装備しているタイプ、
プーリーのみ使用、11kN×2=22kN(破断強度)
プーリーのみ使用、3kN×2=6kN(運用荷重)
セルフジャミングプーリーとしての使用、4kN(破断強度)
セルフジャミングプーリーとしての使用、2.5kN(運用荷重)
プーリー直径38mm、質量265g、8〜13mmのロープに適しています。
(※ロープを喰い千切る可能性やブレーキ解除のコツなどに注意が必要)

橙色 「スイベルプーリー」と呼ばれ、スイベル(撚り戻し)機能があり、
「サイドプレートプーリー」と違ってアンカーにセットした状態でもボタンによりロープの脱着が可能。
最初の「スナッチブロック金車」と同様の機能を有しています。
シングル、タンデムと、開いた状態の3点で、開いた状態の製品は(BMP)の機能も付いています。
18kN×2=36kN(破断強度)プーリー内径38mm(開いた製品は51mm)、質量シングル256g、
〜13mm以下のロープに適しています。
(最近はこればかり使っています)

色々ありますね。ノット(結び目)が通過できる大型のプーリーとかまだまだたくさんあります。

知って頂きたいのは、「滑車」ひとつ取ってみても、用途や目的によって使い分ける必要がある。
と云う事です。

今回の「事故事例」は電線を通過させる目的の大型の滑車を荷上げ用に使用し、不都合な状態が発生した為に
直そうとした行為の最中に指を怪我したという事例でした。


みなさんは、用途に合った資機材を使用して、安全な作業をしましょうね。

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「安全な作業」と云う事で、
高所で滑車やロープを「仕込む」方法ってみなさんは、考えたり確立されていますか?

当社で行っている作業を、良い機会なので紹介します。

まず機材を用意します。

イメージ

これは「サイドプレートプーリー」なので「例」としてスイベルを追加しています。
こんなに長くなると「吊りしろ」が無くなっちゃいますね。。。(笑)

鉄塔などに昇塔する前に、写真のように準備します。

イメージ

左半分は、塔上で後から作る事が可能なのですが、便宜上、先に作りました。

右側を見て下さい、滑車にロープをセットして自分のロープを咥えておきます。

それぞれを腰に付け、昇塔します。



イメージ

塔上でひとつずつアンカーにセットします。

※ひとつずつが大変重要です。


イメージ

結び目を外して解きます。そして「カラビナ」を掛けたまま地上に下ろして行きます。


お解りのように、この手順だと

・ロープを落とさない。
・滑車を落とさない。
・塔上で作業が少ない。
・確実にロープが出ている場所に下ろせる。

安全だと思いませんか?


高所の作業は絶対に転落してはいけないのですが、もう一つ、

絶対に「物を落としてはいけない」のです。


それを「生業(ナリワイ)」としているのならば、「めんどくさい!」事を確実にこなすべきだと思います。



もっと良い方法はあると思いますので、あれば「ご一報」頂けると
とっても嬉しいです。



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