「MFA」実はとっても凄いんです。

2010年5月27日 13:47 comment(0) [救護・手当て]


みなさん、いかがお過ごしですか?

もう梅雨入りしたかのような雨が降り続いていますね。

現場が動いていないので、「これ幸い」とも
言っていられないのですが・・・(ToT)

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先月、久しぶりに東京に行ってきました。

飛行機から見た「スカイツリー」はとっても高く、
靄(もや)の上にそびえていました。
(あれで半分ちょいか〜。高いな〜〜)
って感じで、呆気に取られながらも見入ってしまいました。

そういえば、先日「スカイツリー」の建設状況や、塔体の製作工場が
TVで特集されていましたね。

組立を行っている作業の方が、外国製の「ワークポジショニングハーネス」を
着用されているのを見て、どんどん普及して欲しいと思いました。

完成したら、登ってみたいですね。

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東京へは何しに行ったかと云うと、
小児・乳幼児の応急救護の指導者講習を受ける為に行って来ました。

今回は、「チャイルドケアコース」の提供を当社でも行えるようにするのが目的で
ついでに「緊急酸素提供」と「血液感染性病原体」と云うコースも
習ってまいりました。(受講生コースですけれど)

知らない事を「学ぶ・習う」って事は、良い事ですね。

「目からうろこが落ちる」って言いますが、今回もそれが有りました。


まず「緊急酸素提供」コース

訓練を受けていれば“本人の同意”の下で提供できるんですね。

・ご家族の中に「呼吸器系」が弱い方(疾患とまではいかない)がいる。
・林間学校などで、救急隊の到着に時間がかかると思われる。
・「お医者さま」とは縁が遠い。

などの場合は、適正な訓練を受けた上で、用意されると、万が一の場合に
安心して「救急隊」を待てるかもしれませんね。


次に「血液感染性病原体」コース

血液に“暴露”する可能性のある危険から身を守る方法が判ります。

アメリカのOSHA(労働省、安全衛生局)や、イギリスのHSE(環境省、安全衛生局)では

特定の作業に従事する者は、
・その作業でのリスクに対し、防護対策が取られていない
・毒性がある、物質的に有害又は新たな危険がある物質や要因への暴露によって
 労働者が重大な危険にさらされる
と云った条件の下で労働者を働かせてはならない。と、厳しい決まりがあります。


同様の法律は日本でも有りますが、訴訟問題が欧米に比べ圧倒的に少ない日本では、

「事業者」「労働者」共に意識は相当低いでしょう。


先日、こんな話を聞きました。

「母が吐血したので急いで病院に行きました。」(有名な総合病院です)

救急法を学んでいた彼は、吐血の処理を行ったハンカチやティッシュ等が家庭では
処分出来ないと知っていたので、病院は持参し処分を依頼しました。

すると、「あそこのゴミ箱に捨てておいて!」と指示された指の先には。。。

自動販売機の横の普通の「ゴミ箱」。。。。。。。


「医療ゴミとして処分されるとしても、子供とか、誰でも触れるじゃん(怒)」

嘘みたいな、ホントの話です。


ちょっと話が逸れてしまいましが、
・病院などの医療施設
・人と接触する職場(学校、スポーツ関係や保育施設など)
などでは、血液による“暴露”を防ぐために真剣に取り組み、
計画的に予防しましょうね。

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今回の東京行きで、MEDIC FIRST AID(R)(略称:MFA)の全ての提供コースを学んだ訳ですが、
「緊急酸素提供」「血液感染性病原体」いずれのコースも、CPRやAEDほどメジャーではありません。

けれど、この地味なコースの押さえておくべき「根っこ」の延長線上に「救急・救護の本質」が
有るように思いました。


実は、この「MFA」って凄いんです。

日本では、日本赤十字や消防署の「救急救命」の訓練が有名ですね。

その基となる情報源はいずれも
アメリカ心臓協会(American Heart Association 通称:AHA)のガイドラインやエビデンス(根拠)
に準拠した応急救護の情報によるものです。

MFAはアメリカで考案された「応急手当て」のプログラムですから、当然準拠しています。

そればかりか、AHAの「ガイドライン」策定にも貢献しています。

また、日本版でもアメリカの労働省、安全衛生局(通称:OSHA)の労働安全衛生基準に対応していて、
・自分の身の危険が第一優先です。
・手当てに当たる時には、血液感染を防ぎましょう。
・緊急酸素の提供訓練を受けていれば、同意の下で提供しましょう。
といった事も学べるのが特色となっています。


これは、
・日本で「AHAガイドライン」に基づいて監修・編集された訓練プログラム
・アメリカで作られたプログラムを日本向けにアレンジされた訓練プログラム
との違いによるものだと思います。


多くの先輩インストラクターさんによるMFAコースの提供先には、
・外資系企業
・病院や看護師さん
・保育施設や保育士さん
・スポーツ施設
が非常に多く、しかも「大変好評」と言われる部分もここにあるのかもしれません。


MFAの事がもっと知りたくなった方、当社のサイトをご確認下さいませ。
当社で提供できるコースは
・ベーシックプラス
・チャイルドケアプラス(TM)
・全年齢層のためのCPRとAEDコース
・エマージェンシーケア・ファーストエイド
・スポーツ医学MFA

何卒、宜しくお願い致します。




MEDIC FIRST AID(R)(略称:MFA)の名称とロゴマークは
            MEDIC FIRST AID International,Inc. の登録商標です。

「キーロック」方式は最も安全?Ver.2

2010年5月13日 19:51 comment(0) [高所作業]


今回は素早い投稿です v(^_^)

先日も特殊搬入をしてまいりました。

繁華街のド真ん中にある携帯電話基地局の既設設備の交換工事で
前回同様、クレーンの使用が出来ない場所での作業です。

最近は、こう云った作業が多いのですが、嫌いじゃないです。

「その現場毎に最良の策を考え、どんな会社でも出来ないと思える
技術を駆使して、妥当な値段で安心できる“安全な作業”を行う。」

それで、お客様に喜んで頂ければ、当社としても嬉しいじゃないですか。

「お仕事をした(甲斐)があった」って思います。


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前回の続きです。

当社では何故「キーロック」を「最良」の方法と捉えていないか。

確かに「安全の為」に使うものですから安全には違いないのですが、
良い面ばかりでなく、不都合な面も考えてみましょう。

そもそも「キーロック」方式とは、一般的に

1)墜落の衝撃をアブソーバーで吸収する。
2)ルールとして取り付け位置より上に登ってはいけない。
3)設置に際して、適切な配置計画が必要。
4)地組みの段階で「移動ロープ」を仕込んでおく。
5)自分に取り付けている「安全器」から容易に取り外せない。

と云った処が特徴でしょう。

1つ1つ確認しましょう。

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1)墜落の衝撃をアブソーバーで吸収する。

5mの「移動ロープ」を使用していた場合、墜落するのは5mですね。

1m墜落すると約5.6kNの衝撃力が人体に加わると言われています。

2.5m墜落すると約8kNの衝撃力が、5mだと。。。。大体10kN。。。
(ロープの構造や材質、胴ベルトの幅などによって大きく変わります)

恐ろしい力ですね。なのでそれを吸収する為にアブソーバー(衝撃緩衝材)が
縫いこまれています。

安全帯の規格では人体に加わる「衝撃力は8.0kN以下」にしなさいと云う決まりがあるので
それ以下の衝撃に抑えてくれるのでしょう。

・懸念している点

アブソーバーが働く手前、或いは働き始めた直後に構造物に当たったとしたら
どうなるでしょう?

腕や足などは。。。。。体に付いていないかもしれません。

当社では、諸外国で主に採用されている「フォールアレスト」と云う考えの基に
0.5m以上の墜落は起きないよう、作業者の安全を確保しています。


----------
2)ルールとして取り付け位置より上に登ってはいけない。

これはフォールファクター(墜落係数)と云って衝撃力と深い関係がある
係数に関係してきます。

落下した距離をロープの長さで割ると求められるのですが、値は0〜2となります。

例えれば、5mのロープで2m墜落すれば落下係数は0.4
同じ5mのロープで支持点よりも上部3mから墜落すれば8m墜落するので落下係数は1.6
となります。

製品として、前項の「衝撃力は8.0kN以下」に抑える為には落下係数を1.0以下である
必要がある為、取り付け位置(支持点)より上に登ってはいけません。

・懸念している点

ルールと書きましたが、法の定めはありませんので、教育と訓練を受けた上で
メーカーの説明や注意を遵守しないといけません。

当社では、「タワークライム」と云う技術の幾つかによって「安全に登る」技術を提唱しています。


----------
3)設置に際して、適切な配置計画が必要。

一応、教育というか、講習があります。

・キーロック方式安全ロープ現場取扱者
・キーロック方式安全ロープ点検整備技術者

受講の有無が使用を制限するのかは不明です。(資格と云うものかどうか?)

・懸念している点

前項のにも有りますが、メーカーの主催する講習会やセミナーを受講し、それを基に
現場で事故の発生が起きないように計画し、また実施状況の確認が必要となります。

以前、送電鉄塔工事業界の大御所のお客さまの所で、「移動ロープ」配置の
設計用のアクリル製テンプレートを見せて頂いた事がございます。

当社では、「自分の身は自分で守る」ことを第一前提とし、個人用保護具(PPE)を
活用し、個人のスキルを高める事によって、安全を確保しています。


----------
4)地組みの段階で「移動ロープ」を仕込んでおく。

建設工事の段階では、地上で計画通りに取り付けてレッカーなどで吊り上げますから
いつも安全なところに「移動ロープ」を設置できます。

・懸念している点

支持点より上部へ登ってはいけない「移動ロープ」を下から上部へ設置できますか?

設置する為に持って登っている「移動ロープ」って設置し終えるまでは
何処にも固定されていない「キー」ですよね。(「解除キー」にもなるという意味)

当社では、(2)の技術を提唱しています。


----------
5)自分に取り付けている「安全器」から容易に取り外せない。

安全な地上から、危険な上部に入った段階で「キーロック」のシステムに守られます。
外すためには、別の「キーロック」に繋がれるので、危険な上部にいる間中、ずっと
「キーロック」のシステムに保護され続けます。

・懸念している点
これが最大の盲点だと捉えています。

万が一、墜落したと仮定しましょう。

・宙吊りの状態です。
・被災者には意識が有りません。
・急いで下に降ろして「手当て」しないと“死亡災害”になります。


「解除キー」を持って登ったとしても、どうやって救助しますか?

@みんなで登って上に引き上げる。
×「キーロック」は被災者を守っているので救助者はロープ無しで登りますか?
×「脊椎の損傷」が疑われる被災者を「ソーレ、ソーレ」と引き上げますか?
×引き上げた後、どうやって下に降ろしますか?(ヘリコプター?)

A下に降ろす。
○正解なのですが。。。。
・どうやって「キーロック」システムから離脱しますか?

宙吊りで有れば「安全器」に負荷が掛っていて外れないんじゃないですか?
(外す事が可能かどうか、実験した方、居たら教えて頂きたいのですが)

普通の安全帯でも「胴ベルト」と「ランヤード」が切り離せなければ
同じ事が言えます。


×別のロープを用意して、今ぶら下がっている「移動ロープ」を切断する。
 (切断した瞬間、被災者には体重の2倍の衝撃が加わるでしょう)

当社では、欧米のレスキュー技術を駆使する事によって、現場への安全なアプローチから、
一人でも「被災者」を吊り上げる事の出来る「救助技術」を持っています。



************************************************

以上の理由から、

「当社では「キーロック」を「最良」の方法と捉えていない。」と申し上げました。


お分かりのように、その全てを「キーロック」方式のシステムに頼っていません。

「いらない」「不要」と云う意味では決してありません。

「とても良い「キーロック」のシステムも、多くを学ばなければ危険も伴います」
と言っているのです。

当社の「高度高所作業技術」(TWAH-T)も、しっかりと学ばなければ、同じように
危険が伴うのです。


試しにみなさんの周りで「高所作業」している方に尋ねてみて下さい。

「あなたは、何処で、誰に“高所作業”を習ったのですか?」と

ちゃんと習ったと答えをされる方は、ほぼ0%でしょう。(日本の現実です)


だから、墜落・転落災害を撲滅するためにはちゃんとした「教育」がこれからは
必要だと、何度も、何度も言っているのです。


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欧米などでは、死亡災害を「経済的損失」と捉え、本気で死亡事故の撲滅
を考えています。

よく、転落・墜落災害は“ゼロ”には出来ないと言われますけれど
当社は営業開始以来、電柱・鉄塔・ビル屋上などの高所作業と言える作業を
大小合わせて2000回以上行った上で、災害は“ゼロ”です。

当社も欧米と同じく本気で死亡事故の撲滅を考え、実行し、「実現」しています。


長〜くなってしまいました。
お読み下さったみなさん、ありがとうございました。



「キーロック」方式は最も安全?

2010年5月9日 05:40 comment(0) [高所作業]


久々の投稿です。

今年は変な気候ですね。春が有ったのか無かったのか。。。



先日、30mの鉄塔に登って作業する事がありました。

塔上に大きな「鳥の巣」が有りまして。。。

話によると、希少種の鳥らしく、保護団体からの要望もあり
撤去しないで作業して頂きたいとの事でした。

時折、その鳥が頭上を旋回し「キョッ・キョッ・キョッ」と
威嚇されたりしましたが、特に問題もなく翌日早朝にも
その巣に止まってたりしておりました。

気になって調べてみましたら、「ミサゴ」と云う鳥で、
英語名:Osprey 準絶滅危惧種らしいです。

かっこいい鳥で、なんかファンになっちゃいました。
(●^v^●)


秋頃、別の作業で入局する予定が有りますので、その時には
デジタル一眼を持って「カメラおやじ」になってみますね。


************************************************

ちょっと気が重くて書きたくないのですが・・・
また、先日「転落死亡事故」が発生しました。

50m鉄塔からのグランドフォール、ほぼ「即死」と云う事で
駆け付けた救急車は収容せずに帰られたそうです。


 ご冥福をお祈りいたします。


************************************************

この関連の会社さんからは、
時々お仕事を依頼される事がございます。

災害防止には、熱心な会社さんで、事故発生の前の週も
「安全大会」に参加させて頂きました。

今、「転落死亡事故」の再発防止策で大変な状況にあるようです。


そうした中、対策として「キーロック」の導入が有力そうなのですが、
そうなると、当社はお仕事をさせて貰えなくなるかも知れません。

それは、当社では「キーロック」を「最良」の方法と捉えていないからです。

誤解しないでください
決して「キーロック」方式を否定している訳ではありません。

鉄塔などの建設工事には欠かせませんし、これで命が助かった事例を
多く存じ上げております。


************************************************

「最良」と捉えていない理由の前に、「キーロック」の説明をしないといけませんね。

実際の作業工程で説明して行きましょう。

「キーロック」方式とは

1)柱上作業用安全帯に「キーロック」と云う安全器を装着します。

イメージ


2)その「キーロック」安全器にはスリットが2箇所開いています。

イメージ


鉄塔建設時、支柱などを節毎に地上で仮組みしてレッカーなどで吊り上げ組立ますが、
仮組みが終わって吊り上げる寸前に、支柱の上部になるであろう箇所に
「移動ロープ」なる物を縛り付けます。

イメージ


この「移動ロープ」には種類が幾つかありますが、一般的には5m、7mの一本物が主流でしょう。

片端は、鉄塔材に縛り付け易いようにフックやD環が取り付けられ、保護チューブが
挿入されていたりします。

もう片端には、ショックアブソーバーの役目を果たすナイロンテープが縫いこまれ
その先端に、「キーロック」安全器に取り付ける為の「キー」が付いています。

イメージ


組立の作業員は鉄塔の上で仮組みの終わっている支柱を待ち構え、吊り上げられた
支柱の下部と、今、待ち構えている上部を接続します。

接続作業が終わると、また次の節を取り付ける為に上に登りますが、その時、
仮組みの時に仕込んでおいた「移動ロープ」がぶら下がっているはずです。

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3)その「キー」を「キーロック」安全器のスリットに差し込みます。

4)すると、差し込んだ「キー」がロックされ、外れなくなります。

5)もう一方のスリットに次の「キー」を差し込まなければ、
                     「絶対」に外す事が出来ません。

最後の「キー」を外すためには「解除キー」で外します。


いうなれば、「解除キー」を地上に置いておけば、塔上で作業している作業員は
地上に降りて来るまで「絶対に無胴綱にならない」状態を作る事が出来る作業方法なのです。

イメージ



いかがですか。
画期的でしょう。以前このコラムにも書きました、

「万が一、転落しても地上に激突(グランドフォール)しなければ安全」だと

まさしくそれですね。


なのに、なぜ「最良」ではないと言うのでしょうか。


長くなりましたので次回に書きますね。
少し、考えてみて下さいませ。



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