宙吊り被災者の救助の模様

2009年3月22日 22:29 comment(1) [高所作業]

日曜日にも関わらず、可部トレーニングセンターにいます。
業務の資料を取り纏めておりました。


当社の行っている講習の中に、

「被災者の救助」と云うのが有ります。

これは、米国で行われている
「Tower Rescue」のカテゴリーの幾つかを、
国内で入手可能な資機材を用いて行っています。

先日、開催した「高度高所作業技術訓練」の一部をご紹介しますね。


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被災者の役は「私」です。
1本吊り・U字吊り兼用安全帯(旧D種安全帯)
に安全帯から取り外す事の出来る一般型ランヤードを取り付けています。



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この態勢は非常に辛いので、救助の準備が整って
宙吊りになりました。
(1分耐えられれば“すごい”事です。)




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下向きになっている被災者に「レスキューハーネス」を被せている所です。

その後、「被災者」を一度上向きにしながら、吊り上げます。


この時、注意する点は

ランヤードが邪魔をします。でもこれは「被災者」の“命綱”ですから
外せないので、特に注意を払わなければいけません。

それと、ランヤードが「被災者」から切り離せる事。

切り離せなければ、ランヤードを切断するか、もしくは、
フックまで登って外す必要があります。

(ソロレスキューでは、大変な作業になるでしょう。)




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何とか、一緒に降りて来ました。
(ストラクチャー・ベースのソロでのピックオフ・レスキューでした。)




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「突然の心停止」と云う設定でしたので、CPRが行われようとしています。






「タワーレスキュー」の方法は、幾つもあり、

・上部が主体なのか?、地上が主体なのか?
・レスキュアーが「被災者」まで降りて行く必要があるのか?
・そのまま降ろせるのか?一度吊り上げて、真下以外の所に降ろすのか?

などなど、救助技術は沢山ありますが、いずれにしても素早く救助する必要がありますね。


この、スキルの訓練をすると、受講者の方は一様に「普通の安全帯」の使用を嫌がります。

それだけ、辛い態勢を強いられてしまいます。

こういった訓練をするといろんな事が分かってきますね。

フルボディーハーネスの選び方

2009年3月18日 01:23 comment(1) [高所作業]

今日は、島根県、松江市に来ています。
年度末なので、結構忙しいです。


最近、「フルボディーハーネス」について、よく訊ねられます。

・どれが良いのか?
・何がどう違うのか?
・日本製と外国製では「日本の安全帯の規格」
 を満足している日本製が良いのでは?

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Q1どれが良いのか?

使用する状況、環境等によって用途が違いますので
作業に適している物を使用して頂きたいものですね。

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Q2何がどう違うのか?

使用用途により構造が違います。。

フォールアレストハーネスとワークポジショニングハーネス。

前者は文字通り、落ちた時に安全に止まる為のハーネスです。
一般的な商品の構造は、両足を入れて股まで穿いた後、上着を着るように
両肩を通して胸の前で合わせる(ベルトやカラビナで左右を接続する)構造が主流です。

ランヤードの接続は、胸の前と背中に有ります。(背中のみの商品も有ります)

主な使用状態は、上から吊られているランヤードに接続されて自由に動き回れる体勢で
使用しているのが普通のようです。

使用例としては、駐機庫内で飛行機の翼の上を清掃する方や、
タンクローリーに給油する際、車上作業員の方が給油場所に展張されたワイヤーに
ランヤードを掛けて使用されていたりしますね。



対して後者は仕事をする為の姿勢が取れるハーネスです。
一般的な商品の構造は、両足を入れて股まで穿いた後、首を通す、あるいは
背中から首の両側を通したベルトをお腹の前で接続(バックルやカラビナで接続)
する構造が主流です。

ランヤードの接続は、お腹の前とその両側、胸の前と背中に有ります。
(シットハーネスと言って、ベルトより上半身の無い物もあります。)

主な使用状態は、一概に言えないほど応用範囲が広く、
ロープアクセス技術の全てに対応できます。
(ツリーイング(木登り)の一部の技術には若干の難がありますが・・・)

使用例としては、前出のフォールアレストハーネスと同様に使用でき、
さらに、1点吊り、U字吊り、逆さ吊りと、自由度は大変広いです。

当社の講習では、「ワークポジショニングハーネス」を使用しています。

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Q3日本製と外国製では「日本の安全帯の規格」を満足している日本製が良いのでは?

良い、悪いとは云えませんが、ワークポジショニングハーネスと
呼べる商品ではない気がします。

それは、以前の「安全帯」の規格で1点吊り若しくはU字吊り、のどちらかのみにしか
使用できない事。と云う制約があった為だと考えられます。

幾つかの商品を検証してみましたが、そのいずれも、
現在ある「電気工事用安全帯」にフォールアレスト対応のベルトを追加しただけと
思える製品が多く見受けられます。
(KEY‐ROCKシステムが追加できる点は良いかも)

それと、墜落の際の、衝撃の限界値の設定が「日本の安全帯の規格」では8.0kNとなっていて、
欧州のEN(ヨーロッパの高所関連の規格)6.0kNより甘い規格となっています。

(体に加わる衝撃が概ね200kg違うと云うことですね。)

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何にしても、より安全になるハーネスを使用する事は良い事だと思います。

そして導入後には、次に事も考えて頂ければと思います。

「使用方法」と「救助方法」を


背中で吊られた被災者の方は、自力では助かりませんね。


当社で、お力になれる事がございましたら、お気軽にご相談下さい。



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